三線 Sanshin 沖縄 Okinawa
 
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「蛇皮線とはいわないで」

大和ではもっぱら「蛇皮線」と呼ばれますが、現地ではこのいい方は好まれません。楽器学上では、三線と呼ばれますが、現地では一般は「三味線」ということも多く、古典では、「三絃」とも呼ばれます。もともと中国の「三弦」を改良し、大和に伝えて三味線の父となったのですが、島津藩の時代に大和の古典邦楽が多く導入され、調弦や技法に多くの逆輸入が認められます。一般への普及率と、伝統の保存率は三味線の比ではないのが、うらやましい限りです。

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左より:khobus(Tan Dyn.)/
Damnyan (Tibet)/
San-Shien (China)

三線の父と叔父(三味線の祖父)たち。左の火不思は唐代の楽器の復元。
⇔蛇皮は東南アジアより特別に輸入(ハブ皮ではない)


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San-Shien (Plastic)
中国三弦のバチ

sanshin4 San-Shin(Horn)
三線のバチ
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Shamisen(Wood/Ivory)
三味線のバチは琵琶式で大きい